自動車メーカーで働きたい方へアドバイス
私は自動車部品の製造の仕事をしているため、自動車業界の動向については社内、社外問わず情報収集に力を入れています。
自動車業界は、現在100年に1度の大変革機を迎えており、危機的状況に置かれていると言われています。
- カーシェアリングサービスの拡大
- 電気自動車の普及に向けた技術革新
- 自動運転の技術開発
- 自動車のIot化(モノと機械の通信技術)
このような時代の変化から自動車そのものの価値が問われる時代になっているのです。
日本国内には世界的に大きなシェアを持っている自動車メーカーが多くあります。
2017年の全世界での販売台数のランキングベスト10には、日産、三菱、トヨタ、ホンダがランクインしています。
自動車業界において日本企業は世界に遅れを取っていないことが証明されている結果だと思います。
新しい技術が発展していく中で、日本の自動車メーカーを始め、そのサプライヤーや、関連企業を含めるとこれまでよりも多くの人が自動車に関連する仕事をすることになるでしょう。
今回は自動車メーカーの工場に的を絞って仕事について紹介していきます。
自動車メーカーの工場で働きたいけどどうすればいいの?
自動車メーカーでは常に人手が不足している状況にあり、働き手を常時募集しています。
しかし、自動車メーカーの正社員で募集していることはとても稀です。
協力会社として、自動車メーカーの工場内で働くか、期間工と呼ばれる非正規社員として働く方法が一般的に転職市場で入るこめる枠になっています。
自動車メーカーの工場内で働く協力会社の仕事内容
自動車メーカーの社員と同じような仕事に従事します。
自動車製造ラインは自動車がライン上を自動搬送されているので、自分の持ち場に搬送されてきた自動車に部品を組み付けるのが仕事になります。
自動車の組み付け工程は何百もの工程に分かれているので、それだけの人員が必要になります。
工程の一部を担う形で工場で勤務するのが協力会社の仕事の内容となり、どういった工程を担当するかは、会社によって異なります。
自動車製造の工程については後ほど紹介します。
自動車メーカーの工場内で働く期間工の仕事内容
自動車メーカーは各社、期間工と言った限られた期間のみの契約で働く手段があり、多くの工場で採用されています。
期間限定なので、契約期間が過ぎたら再度更新するか、別の仕事をするか選ばなければなりません。
これだけ聞くと、期間工のメリットは会社にしかないように思いますが、従業員にもメリットがあります。
期間工は40代程度までなら、他の職業と比較してかなり給料の良い条件で働くことができます。
短期間でお金を貯めたいという方にはお勧めの仕事になります。
地元に自動車メーカーが無いけどどこに行けばあるの?
自動車メーカーは主に、北関東から愛知までの太平洋側に集中しています。
リスク分散の為に、東北や、九州にも拠点はありますが関東、関西ほど多くは存在していません。
その他の地域にも自動車メーカーはありますが、基本的に地方になると、自動車メーカーの子会社、関連企業になってしまうことがほとんどです。
親会社に近ければそれだけ良い条件で働くことが出来るので、自動車メーカーが近くにある方は、自動車関連の仕事に就くことをお勧めします。
自動車メーカーの生産ラインの仕事を工程ごとに紹介します
自動車の実際に作っている工場はテレビでなんとなくは見たことはあっても実際はどういう順番で自動車が出来ていくが詳しくイメージが出来ない方が多いと思います。
自動車ができる工程としては、プレス、ボディ組立、塗装、成型、組立の5つの工程にわかれていることが多いです。
プレス工程
鉄板をプレス金型でボディの形に抜き取ります。
自動車は外装は鉄板で覆われている為、外装部品を製作する工程になります。
小さい部品は、サプライヤーから供給されることが多いですが、大きい部品は、自動車メーカーの工場内で製作すること多いです。
プレス工程も、工場の外の協力会社で製作したものもあれば、工場内の協力会社が製作しているものもあります。
生産は機械がメインとなるので、人が行う作業内容は以下の操作だけです。
- 材料となる鉄板の供給
- 生産機械のスタートボタンを押す
- 完成した製品を搬送する
- 不用な端材を搬送する
自動車生産工場は、機械が行える作業は機械が行います。
もちろん機械をスタートさせるのは人の手が必要ですし、機械には出来ない細かい組み立て作業は人の手で行っています。
ボディ組立
プレス工程で製作した鉄板を組み立てて、自動車のボディをつくります。
主にロボットが溶接を行い、自動車のボディが組み立てられていきます。
溶接以外にも、接着剤を使用して仮付けした金属を折り込んで組み合わせると言う方法もあります。
- プレス工程で製作した材料を供給
- 生産機械のスタートボタンを押す
- 自動でロボットがボディを組み立てる
- 完成した製品は自動で搬送される
ボディ組み立て工程も、ほとんどの工程を機械で行い、人が補助するという工程になっています。
塗装
出来上がった自動車のボディを塗装する工程です。
塗装する目的は、外観が良くなることだけではなく、錆止めの目的もあります。
塗料には、有機溶剤と言う身体に害を及ぼすものを使用しているので、塗装工程では、保護マスクが必須となります。
- ボディが搬送されてくる
- 生産機械のスタートボタンを押す
- 製品へ機械が塗装する
- 塗装完了した製品を搬送する
スプレー塗装のように塗料を吹き付ける工程と、塗料にボディを浸して塗装する工程があります。
どちらも機械が作業を行い、人による作業は補助的なものになります。
成型
金属部品以外の樹脂部品を製作する工程です。
プレス工程と同様で、小さい部品は、協力会社で製作し、大きい部品は工場内で製作されることが多いです。
- 材料となる樹脂の供給
- 生産機械のスタートボタンを押す
- 完成した製品を搬送する
- 不用な端材を搬送する
成型工程も機械が作業を行い、人による作業は補助的なものになります。
組立
塗装が終わったボディに、部品を組み付け、自動車を完成させていきます。
自動車が1台できるまで、何十万点と言う部品が組み合わさっています。
自動車の形で何台もの列になって流れてくる映像をニュースで見たことがあると思います。
ライン上に流れてくる自動車に部品を組みつけていくのですが、ほとんどが人の手による作業になります。
- ライン上に自動車が搬送されてくる
- 部品を人の手で組み付ける
- 次の組み付け工程へ自動車が搬送されていく
電気工具を使用して組み付ける工程もありますが、基本は人が行う作業になります。
期間工の方はほとんどがこの組立工程に配属されます。
単純作業ではありますが、人の手で行う作業なので、慣れるまでは大変な工程です。
どうやったら自動車メーカーの工場で仕事が出来るのか紹介します
転職サイト、転職エージェント、ハローワークなどの多数の仕事を探す方法がありますが、自動車メーカーの工場で働く求人を探す上では工場ワークスというサイトが一番使いやすいです。
この記事でも期間工について紹介していますが、工場ワークスのサイト内でも期間工についての紹介もあります。他にも工場で働く上での仕事内容や、業界についても紹介があります。工場での求人を探すことに特化しているので、是非ともチェックしてみてください。
まとめ
- 自動車業界は100年に一度の大変革期にたっている
- 自動車メーカーの工場で正社員で働くにはハードルがある
- 自動車メーカーで手早く働くには、協力会社か期間工という手段を選ぶべき
- 工場での仕事はプレス、ボディ、塗装、成型、組立に分かれている
- 自動車メーカーの工場での求人は工場ワークスが探しやすい